どうして輝石の国?

 エースくんと同じように私も輝石の国は、ふたご姫宝石の国のように豪華絢爛で、キラキラした人ばかりの国だと思っていた。
 ところがその考えはリドル寮長によって覆された。彼によると、輝石の国は国土が広く、地域によって気候が異なり、様々な文化が共生する国であるということであった。
 それを聞いた私は、輝石の国、と言う名前に感心した。もし輝石の国が、エースくんや私の勘違い通りキラキラした豪華絢爛な国であるならば、貴石(いわゆる宝石)の国、としたほうがきっと適切だと思う。
 しかし、実際の輝石の国は様々な文化が地域によって発展している国だ。色んなものが混ざっている国だ。だからこそ、制作陣はわざわざ「輝石」という「非常に複雑な化学組織をもつ鉱物」を当てはめたのだと思う。複雑な化学組織をもつということは様々な物質が含まれる。その輝石の要素を取り込んだというのは本当に賢いと思う。
 今のところ、輝石の国以外の地名は元ネタが判明している。しかし、私の知る限りでは輝石の国の元ネタは現在も確定していない。わかりきっていることなのかもしれないが、私は輝石の国は様々な作品が入り交じっている国なのだと考える。おそらくこの考えはそのうちひっくり返されるのかもしれないが、その時が来るまではそういうことにしておきたい。


 余談なのだが、私はケイト先輩を輝石の国の貴族だと思っていた。恥ずかしい話ではあるが、ジャックくんのPSを読む前は輝石の国を貴石の国だと勘違いしていた(勘違いだらけ)。四大宝石を意味する貴石を名前に持つ国ならば、おそらくその国を動かしているのは四大宝石の名前を持つ家だろう。そう予想していた。だから、四大宝石の一つ、ダイヤモンドを苗字とするケイト先輩は大貴族の子息だと予想して、ケイト先輩シンデレラ説も相まって、スッカリ信じ込んでいた(根拠は一つもないのに)。今回の件でケイト先輩貴族説はほぼ私の中で潰えたが、でも貴族のケイト先輩を見てみたい気もするのでほんの少しだけ希望をもってこれからもツイステを応援していこうと思う。